説得力のある文章を書くために意識するポイント
説得力のある文章で相手を納得させたい、と思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
文章は人の心を動かし、時には行動さえも変える力をもっています。
相手が納得するような文章を書くことができれば、リポートや企画書で高い評価が得られます。
仕事の場だけでなく恋愛や家庭においても活用できるので、説得力のある文章が書けるようになれば人生を豊かにすることが可能です。
これから紹介する3つのポイントを意識し、説得力のある文章を目指しましょう。
文末に「〜だろう」を使わないことで自信のある文章にする
「〜だろう」を多用することなく文末を言い切った表現にすることで、説得力のある文章になります。
「〜だろう」は断定を避ける表現なので、文章に自信や根拠のなさが表れてしまいます。
本当かどうかわからない根拠のない文章では、相手を納得させることは難しいですよね。
以下の例文が、「〜だろう」を使った文章です。
きみはかわいいから、異性からモテるだろう。
しかし世界で1番きみを愛しているのは、僕だろう。
例文の文末を断定形にすると、以下のような文章になります。
きみはかわいいから、異性からモテる。
しかし世界で1番きみを愛しているのは、僕だ。
「〜だろう」を使わない言い切った文末にしたほうが、相手にとってぐっとくる文章になります。
「〜だろう」のほかに「〜かもしれない」や「〜と思う」なども自信のなさを表すので、説得力のある文章を書くときは使わないことを意識しましょう。
具体的な根拠をつけることで文章に説得力が増す
文章で自分の意見を主張するとき、文中に根拠がなければ説得力がありません。
相手を文章で説得し、納得させるには具体的な根拠づけが大切です。
科学的なデータや事実を文中に入れ、より説得力のある文章にしましょう。
例えば食べたいケーキがあり、以下のような文章でねだるとします。
あのお店のケーキ、おいしいらしいから買って!
例文ではざっくりした情報しかないので、ケーキを買ってもらえる可能性は低くなります。
買ってもらえる可能性を高めるには、以下のように具体的な理由を伝えます。
あのお店のケーキ、テレビで見ておいしそうだったよ。
シェフはフランス最優秀パティシエ賞を受賞していて、名古屋出店は2月14日までの期間限定なんだって。
食べてみたいから買ってほしいな。
具体的な理由をつけることで、相手を納得させる文章になることがわかりますよね。
理由づけに加え文章に具体性をもたせるポイントは、文中に日付や数量などの数字を入れることです。
数字を入れることで「多い」や「少ない」などの曖昧な形容詞を避けることができ、より説得力のある文章になります。
主張したいことがあるときはより多くの情報を集めて根拠を示し、説得力のある文章にしましょう。
同じ意味の言葉を繰り返すことで説得力のある文章にする
同じ意味の言葉を繰り返し使うと、伝えたいことを相手の記憶に定着させることができ、文章に説得力が増します。
社会心理学者ウィルソン氏の実験によると、同じ意味の言葉を10回繰り返したときの説得力は、1度も繰り返さなかったときに比べて82%あがることが立証されています。
ただし繰り返すとはいっても全く同じ言葉ではなく、言い方を変えた同じ意味の言葉を使いましょう。
全く同じ言葉では、相手が飽きてしまいますからね。
以下が、同じ意味の言葉を繰り返し使って書いている文章です。
俳優の○○さんは、淡々としたクールな役から猟奇的な役まで幅広くこなす名役者だ。
小さな仕草や目線ひとつとっても全くの別人で、実に素晴らしい。
例文で伝えたいことは演技が上手いということですが、ひとことで終わってしまうのではなく、色々な言葉で演技が上手であることを表現しています。
このように同じ意味の言葉を繰り返すことで、よりいっそう説得力のある文章になります。
説得力のある文章は、様々な場面で相手を納得させることができます。
相手の胸にストンと落ちるような文章で、豊かな人生を歩みましょう。