基本をマスターして相手に伝わる文章を書こう
文章を書いても、相手に内容が伝わらなくて困っている人は多いのではないでしょうか。
相手に伝わる文章を書くうえで大切なのは、書き方の基本を知ることです。
基本をマスターして文章を書けば、相手との認識がズレてトラブルが起こることもありません。
これから紹介する書き方の基本を押さえて、あなたの意図を正確に相手に伝えましょう。
主語をはっきりさせて明確な文章にする
相手に伝わる文章を書くために最も大切なのは、述語に繋がる主語が誰なのかをはっきりさせることです。
主語が誰なのかはっきりしていない文章は、読み手を混乱させます。
文中で関係が深い主語と述語を近づけると、全体の意味がすんなりと理解できる文章になります。
以下の文章は、主語がはっきりしていない例です。
彼女がバレンタインは高島屋で買った高級チョコをあげるねと言ったので、楽しみにしています。
楽しみにしているのは彼女でもバレンタインでもなく、隠れた主語である私です。
述語の前に主語を入れると、以下のような文章になります。
「バレンタインは高島屋で買った高級チョコをあげるね」と彼女が言ったので、私は楽しみにしています。
主語をはっきりさせることで、散らかっていた文章がすっきり整います。
係り受けの距離を近づけて落ち着いた文章にする
文の中で係る言葉と受ける言葉の位置が遠いと、読み手に伝わりづらくなります。
修飾語と被修飾語を近づけて配置し、伝わりやすくしましょう。
以下の例では、2つ目が係り受けの距離を近づけた落ち着いた文章です。
とにかく遅刻しそうなので、走ろう
遅刻しそうなので、とにかく走ろう
「とにかく」は「走る」に係っているので、近くに置いた方が読みやすくなります。
正しい場所に読点を打ってわかりやすい文章にする
読点はなんとなくの感覚や息継ぎするところでなく、正しい場所に打つことで読み手にとってわかりやすい文章になります。
読点の打ち方を誤ると、自分の伝えたかったことが別の意味で受け取られて誤解を招く可能性もあります。
1つの文を内容に沿って分けて、関係の深い語句同士で切り離したところへ読点を打ちましょう。
以下の2つの例文で、読点を打つ場所によって文章の意味が変わることを表しています。
長い髪の綺麗な、彼女
長い髪の、綺麗な彼女
読点の位置によって、綺麗なのは長い髪とも彼女とも受け取れます。
伝えたい内容を明確にして、正しい場所に読点を打つことが重要です。
文末に変化をつけて読み手が退屈しない文章にする
「~しました」や「~と思います」など文末に同じ表現が続くと、単調な文章になって読み手は退屈します。
文末の表現に変化をつければ、読み応えのある文章になります。
以下の文章は、文末に「~しました」を繰り返した例です。
沖縄旅行を計画しました。
飛行機が欠航になって困惑しました。
旅行は来週に変更することにしました。
文末の表現を以下のように変えると、読み応えのある文章になります。
沖縄旅行を計画しました。
飛行機が欠航になって困惑しています。
旅行は来週に変更することになりました。
読み手が退屈しないように、文末のバリエーションに気を配ることが大切です。
紹介した4つの基本を押さえるだけで、文章力がぐっと上がります。
文章の内容が相手に伝わらないのであれば、1度基本を意識して書いてみましょう。
間違いなく、今までよりずっと出来のよい文章が書けるはずです。